【エアバッグの仕組み】エアバッグが作動してもシートベルトをしていないと死亡率は8倍に上昇…

豆知識

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出典:MITSUBISI MOTORS

エアバッグとは?

エアバックは風船のようにふくらみ乗員を保護する安全装置のことで、正式名はSRSエアバッグ。SRSとは、「Supplemental  Restraint System」の略で、日本語では補助拘束装置と呼ばれる。

この補助拘束装置は、シートベルトを補助する装置という意味になりエアバッグが作動してもシートベルトをしていないと正常に作動しなかったり、十分な効果が期待できません。

実際にエアバッグが作動してもシートベルトが非着用だった場合は、死亡率が8倍も高くなるという数値も出ている。「エアバッグがあるからシートベルトしなくても大丈夫だよ!」なんて思っていた人は、今すぐにシートベルトの着用をお願いします。

エアバッグ展開までの仕組みについて

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出典:https://www.jsae.or.jp

1.衝突を感知(衝突から0.003秒後)

衝突したに車の前部に付いているセンサーが衝突を感知し、衝突診断回路に信号を送ります。

2.衝撃を判定(衝突から0.015秒後)

センサーから送られてきた信号を衝突診断回路にて衝撃のレベルを判断し、エアバッグの展開が必要か、必要ではないかを判断し必要と判断した場合は、ガス発生装置に点火の信号を送ります。

3.エアバック展開開始、完了(衝突から0.040秒後)

ガス発生装置に着火した際に、化学反応でガスが発生してエアバッグが膨らみます。

展開完了後は、衝突後に車が動いている可能性もあるためハンドルやブレーキ操作が行えるように、すぐにしぼんでいく。

どうなってるの!?エアバッグの構造について

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出典:http://minkara.carview.co.jp

センサー」、「ガス発生装置」、バッグ」で成り立っている。

センサーとは?

センサーとは、衝突を感知するもので、車両の前部に取り付けられており、「全機械式センサー」、「電気機械式センサー」、「電子式センサー」が主流となっている。

全機械式センサー

全機械式センサーは、電子回路など電気的なものは使わずに、衝突による衝撃を機械センサーが感知して、ばね力などにより点火ピンを動かし、点火剤に着火させるものである。

電気機械式センサー

電気機械式センサーは、機械センサーが感知するところは一緒だが電気信号に変換して出力するものである。

電子式センサー

電子式センサーは減速度を電気信号としてとらえ、その信号をあらかじめ設定してある設定値を超えたときに着火信号を出力するものである。

ガス発生装置にとは?

ガス発生装置はインフレーターとも呼ばれ、センサーからの信号を受けてガスを発生させるもの。ガス発生装置には「パイロ方式」、「ストアードガス方式」、「ハイブリッド方式」などのガス発生方法がある。

パイロ方式

パイロ方式は、火薬の燃焼させガスを発生させる方式で、軽量化されている。

ストアードガス方式

ストアードガス方式は、内部に充填してある高圧ガスを放出させる為、エアバッグの展開が速い。

ハイブリッド方式

パイロ方式と、ストアードガス方式を組み合わせたもので、軽量化されエアバッグの展開が速い。

バッグとは?

ガスによって膨らみ、乗員を受け止める部品のことで、素材は「66ナイロン」が主流となっている。66ナイロンは高強力、耐熱性、低通気性に優れている。

色々な方向から飛び出す!エアバッグの種類について

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この一般的な運転席、助手席から出てくるエアバッグのことを「デュアルエアバッグ」と呼ばれている。運転席はハンドルから、助手席はダッシュボードに備えられており、正面の衝撃をやわらげてくれる。

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横から出てくるエアバッグのことを「サイドエアバッグ」といい、横からの衝撃をやわらげてくれる。

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ダッシュボードの下側に備えられているのが「ニーエアバッグ」。デュアルエアバッグなどは上半身を保護してくれるもので、交通事故では下半身にダメージを受けることもある。そこで開発されたのが「ニーエアバッグ」。

さいごに

シートベルトをせずにエアバッグが作動すると、衝突時に体が動きエアバッグの衝撃が大きくなり死亡するケースも少なくないみたいです。運転するときは必ずシートベルトしてください!

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