見通しが良い交差点で起きる事故「コリジョンコース現象」の対策と原因について

豆知識

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みなさん「コリジョンコース現象」という現象をご存知ですか? 聞きなれない言葉だなと思われた方も多いのではないでしょうか? この現象は、交通事故に関わる現象なので知らない人は覚えておきましょう。

コリジョンコース現象とは

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出典:youtube.com

「コリジョンコース現象」は、別名「田園型交通事故」「十勝型交通事故」とも呼ばれており、事故が起こりそうにない見通しの良い交差点で、お互いに相手の車が見えているにも関わらず衝突してしまう恐ろしい現象です。この現象は車だけでなく、航空機やヘリコプターも「コリジョンコース現象」によって衝突事故を起こすことがあります。

コリジョンコース現象が起きる原因

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出典:youtube.com

コリジョンコース現象とは、お互いが同じスピードで近づき合っているとき、相手が止まっているように感じてしまうという人間の錯覚が引き起こすものです。そのため、信号機のない見通しのよい交差点での発生率が高くなっています。

相手の車が遠くにいる時点から視界に入っているのにも関わらず、脳は相手を停止している物体だととらえてしまうため、同じタイミングで交差点に進入してしまうのです。したがって、衝突回避動作を取る間もなく衝突してしまうわけです。当然のことながら、衝突時のお互いのスピードが速ければ速いほど事故のダメージも大きくなってしまいます。

コリジョンコース現象の対策

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この現象による悲惨な事故は、全事故の1割を占めるともいわれています。これを回避するために有効なことは、普段からスピードを出し過ぎないよう心がけ、前方だけを注視するのではなく、斜め45度の角度もよく見て運転するよう努めることです。

斜め方向の視野は「周辺視野」と呼ばれ、キリンなどの草食動物とは違って人間の場合、正面を見るときよりも視力は劣ります。年齢を重ねるごとに周辺視野への対応力はますます鈍くなっていきますので、高齢者の方は特に注意が必要です。

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